日々真面目 ~美術・文化を楽しもう~

博物館展覧会・美術史に関する本・趣味で描いている絵等々…美術・文化のあらゆることをゆるくお話しします。

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勉学の結晶 狩谷棭斎展@會津八一記念博物館

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今年の終わりに展覧会の紹介を…

早稲田大学 會津八一記念博物館にて1月20日まで開催されております。
狩谷棭斎展です。

「かりやえきさい」と読むこの人は江戸時代後期の考証学者です。
ちなみに、私ははじめ名前を読めませんでした…

1012年に当館に寄贈された巨大な墓碑と、その拓本を中心に棭斎の著書や蔵書、書簡、自用印が展示されています。

この墓碑、銘文も長く立派なものなのですが、実は割れてしまっていて自立することができず、
それどころか石の層がとれて文字が見えない部分もでてきてしまっています。
欠けてしまった文字を補うように、巨大な碑の目の前に展示されているのが拓本なのですが、
その拓本の何と美しいことか…
裏打ち(とった拓本の裏に和紙をはりつけること)がされていないため、
紙の表面に碑文の文字の彫り跡がしっかり刻み込まれているのが額越しにみてもはっきりわかります。

あ、ちなみに拓本といいましても魚拓のように作品自体に墨はつけず
作品に和紙をあてて、和紙の上から墨をつけて拓本をとっています。
和紙をあてる=紙をぬらして作品の凹凸に沿わせるイメージです。

そんな感じで、勿論碑石と拓本は要チェックなのですが
私個人の感覚でもう二つ、注目したいところがありまして
それは、狩谷棭斎著作『古京遺文』と、棭斎蔵書『和名類聚抄』です。

この二冊の説明は展覧会に行って知っていただくということで…(こら)
注目なのは、本文の傍にびっしり書かれた手書きの付箋書きと注釈です。
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『和名類聚抄』は棭斎本人によるもの、『古京遺文』は會津八一によるものですが
これだけびっちり、丁寧な文字でしたためられた注釈文から、
一冊の本から情熱をこめて勉強を行っていた姿がうかがえます。
まさに勉学の結晶です。

私も、論文や文献を読むときは線をひきながら、メモを書きながら読みますが
私はここまで丁寧にひとつの文献に向き合ってきただろうか
と、自分の勉強に対する姿勢を反省させられます。

ここ一年、授業に勉強にバイトにと色々がんばってきて
その間、自分の勉強に関する期待と、将来の不安と隣あわせでした。
充実はしているけれど、地に足がつかない。
狩谷棭斎展は、そんな風に過ごしてきた自分に喝をいれてくれたような気がします。

不安は色々あっても、まずはしっかり今行っている勉強を情熱をもって取り組むこと
その成果を、修士論文にまとめるんだ!
そんな気持ちにさせてくれました。

さて、後半はやや振り返りとなってしまいましたが
狩谷棭斎展、おすすめです。
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